何が変わった?金融庁の規制対策で変わった銀行系カードローン・キャッシングのまとめ

金利が低いといったメリットがある事から多くの利用者がいる「銀行系カードローン・キャッシング」ですが、2018年1月から金融庁の規制対策により審査やサービスに変更がありました。

「何が変わったか分からない」という方も多かったので、今回は銀行系カードローン・キャッシングが「今までと変わった点」という点に絞って解説させて頂きます。カードローンやキャッシングに関してあまり知識がない方でも分かりやすく解説しているので参考にしてみてください。

銀行カードローン、何が変わった?

金融庁の規制対策で出る利用者側への影響とは?

利用者側にとって最も影響があるのが「即日融資の廃止」です。規制前までは融資を受けたいと申込を希望した時に即日でお金を指定口座に振り込んでもらう事が出来ましたが、規制対策により出来なくなってしまいました。急な出費や給料日までの繋ぎを利用とした少額の融資も対象に含まれています。次いで影響が出るのが「年収上限の設定」です。銀行系カードローン・キャッシングは「総量規制対象外」だった事から年収の1/3を超える金額を利用する事が可能でしたが規制対策が行われた事で銀行側が自発的に年収上限を設定してしまいました。その結果、銀行系であっても年収の1/3を超える金額を利用する事が難しくなっています。

規制対策を行う事になった原因とは?

金融庁が規制対策を行う事になった原因の1つとして「銀行が利用者にお金を融資し過ぎていた」事が挙げられます。消費者金融系とは異なり利用限度額が高い銀行系を利用する人が増えた事で多重債務者が増加しました。2016年に「自己破産数が13年ぶりに増加」し、批判が続出した事も規制対策を行うきっかけになりました。

規制対策で得られる利用者側のメリットとは?

即日融資が出来なくなったり、限度額が消費者金融と同等ぐらいになったりとデメリットしかないように感じる規制対策ですが、利用者側には「多重債務者による生活苦を受けにくい」「利用限度額が引き下げられた事により計画的に利用する必要がある」といった借金で苦しむリスクが減ったというメリットがあります。また、規制が行われても銀行系カードローン・キャッシングの魅力だった「低い金利」は変わっていません。しっかりとした利用・返済計画をたてる事で今まで通り消費者金融会社よりもお得にカードローン・キャッシングを利用する事が可能です。

規制対策によって審査基準は変わる?

規制対策で「審査基準の変更」に最も不安に感じている方も多いと思います。今回の規制対策では「収入証明書の提出基準の厳格化」を行われた事により、「1社に対して50万円以上の融資を希望する場合」と「他社の債務合計と新規融資の希望学の合算が100万円を超える場合」は収入証明書の提出が必須となりました。また、カードローン・キャッシングを利用して得たお金が反社会的勢力に使われる事を防ぐための審査の厳格化も行われています。審査基準は大きく変わってはいませんが、今までよりも審査に時間を要するようになったという違いがあります。

キャッシングと上手に付き合うには?

2018年1月から行われている「金融庁の規制対策」は銀行側の融資のし過ぎが最大の原因でした。

もちろん、利用者が返済能力を超える金額を融資して貰って自己破産してしまう方が増えた事も要員の1つです。銀行系カードローン・キャッシングを正しく利用・返済している方からすると迷惑に感じてしまう今回の規制対策ですが、「短絡的にカードローン・キャッシングを利用する事のリスクの大きさ」を考え直すきっかけになったのではないかなと思います。

銀行というクリーンな個人向け融資サービスでも多重債務者になったり自己破産に陥っていまう可能性は0ではありません。利用目的や融資金額と現在の収入を考慮した返済計画の大切さを理解して貰う事も規制対策を行った理由の1つではないかと考えています。

また、カードローン・キャッシングと上手に付き合っていくにはそれなりの節制や銀行系と消費者金融系のそれぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握する事が重要です。「何のために」「いくら借りて」「どのくらい金額・期間で返済するのか」という点に注目して数多くあるカードローン・キャッシングから最も条件や希望に合った銀行・消費者金融会社を選ぶ事が大切になります。

まとめ

  • 2018年1月から導入された金融庁の規制対策で銀行では即日融資の利用が出来なくなったり審査に時間がかかるようになった。
  • 規制対策が行われた原因は銀行による融資のし過ぎと利用者の多重債務・自己破産の増加が原因。
  • 規制対策が行われた結果「限度額が年収の1/3程度」「即日融資を受けられない」といったデメリットが生じた一方、「多重債務・自己破産をするリスクが減った」というメリットが生じた。
  • 銀行系カードローン・キャッシングを利用する際にはしっかりとした返済計画を立てる事が必須である。